小児の「漢方」
当院では科学的根拠・各ガイドラインに基づいた西洋医学を基本とする標準的な治療を行いますが、西洋医学の治療で難渋する症状や病気もあります。西洋医学の効果が乏しい場合にも、東洋医学の漢方薬が奏功することがあります。
一部の漢方薬には、科学的根拠が示されている薬やガイドラインに有効性が記載されている薬もあります。
Q. どんな症状や病気に漢方薬が効くのですか?
漢方薬が有効なことがある症状や病気には下記のものがあります。
- 発熱を伴う感冒・インフルエンザ
- 長引く咳 (器質的な疾患ではない長引く咳)
- ウイルス性胃腸炎などによる 嘔吐・下痢
- 便秘 (器質的な疾患のない腹痛)
- 腹痛 (器質的な疾患のない腹痛)
- 頭痛 (器質的な疾患のはない頭痛:緊張性頭痛, 片頭痛, 起立性調節障害など)
- 反復する中耳炎
- 夜泣き
- 食欲不振 (器質的な疾患のない食欲不振)
- 思春期のイライラ (育児中のママ達のイライラにも効果が期待できる漢方薬もあるので、気軽にご相談ください)
- 乳児の肛門周囲膿瘍
「なんとなく調子が悪い…」、「なんだかよく風邪をひく子で虚弱体質が心配…」などはっきりしない症状にも漢方薬は効果があることもあります。
漢方薬単独で治療することもありますが、漢方薬と西洋医学による治療とを併用することで相乗効果を期待する治療も行います。
漢方は苦くて不味いんですよね? こどもが飲めるんですか?
甘い漢方薬もあります。漢方薬には苦みがあるものも多いのですが、甘い漢方薬や酸っぱい漢方薬もあります。苦い漢方薬もお薬ゼリーやオブラートなどを用いると飲めるともあります。気軽にご相談ください。